第37章 『いつも貴方がいた』その後のふたりの生活④~櫻井×二宮~
「すみません!遅くなりました~///」
店員に案内された個室の戸を開けると、
木村くんが、向かいに座るかずの手を握っているところだった。
「えっ!?」
いきなり、手を握ってるって、なんなんだよ!?
「あっ、翔ちゃん、お疲れ様♪」
「おお、櫻井、待ってたぞ~」
……どうでもいいけど、手、離せよ(ー_ー)!!
俺は、不機嫌丸出しの顔で、
かずの隣にくっ付いて座ってやった。
「今、木村くんに手相見てもらってたんだ~」
手を離しながら、かずがそう言って笑った。
「えっ??手相?それで手、握ってたのか…」
「他に、そんなことする理由ある~?」
あ…まあ、そっか…手相か…
「櫻井も食べろよ~!ビールでいい??」
「あ、はい、いいです」
木村くんは、少しだけ笑いながら、
追加の肉と、生ビールを3杯、注文した。
手相占いか~(^^;
なんだよ…そうならそうと言ってくれれば、
敵意、剥き出しにしなかったのに(´-ω-`)
木村くん、気付いちゃったかな~
俺たちは高級肉をたらふく食べた。
といっても。
かずは、脂ののった霜降りの肉は食べないけど…
「ほら、これもう良さそうだよ?
翔ちゃん、ハイ🎵」
「おう♪」←皿を出す
「ご飯食べる?」
「うん、か、ニノは~?」
「じゃあ、俺はワカメスープにしようかな~」
「それ、結構量あるよ~?」
「翔、ちゃんも飲むでしょ?
あ、木村くんもシェアしましょう♪」
あ、なんかついつい、いつもの感じでやっちゃった。
大丈夫かな~?(^^;
「……あのさ、櫻井、手相見てやろうか?」
「え…あ、はい、ぜひ!」
「じゃ、左手出して~」
俺は言われるままに、木村くんの前に左手を開いた。
じっと見つめる木村くん。
木村くんにこんな特技があったなんて…
何でもできる人は、やっぱ違うよな~