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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第37章  『いつも貴方がいた』その後のふたりの生活④~櫻井×二宮~



「嘘っ!?マジで??」

仕事の合間に、控室で珈琲を飲みながら、
この間突然木村くんが来たことを松潤に話した。

「一瞬、何が起きたのか分かんなかったよ~」
「だろうね~急に来られたらビビるわ~…」
「だよな~」


そのくらい、俺たちの中で、
木村拓哉という存在は、別格だった。

かずは、そんな人にあんなに可愛がられてるんだから、
全く大したもんだよ…(^^;

「旦那としてはどうなの~?」
「はあ~?どうなのって、何が~?」

「いや、だってさ、普通に考えれば、
飲んだ後、その相手のマンションまで着いてくって、下心がなきゃしないでしょ?」

下心??………そんなはずは…

「ニノさ~、翔さんと一緒になって、
妙な色気が出ちゃってるから、気を付けないと」

「えっ?色気って…そんなこと…」
「分かってないのは翔さんだけだって!」

///そんな…そんなことって…?

「色白で華奢で、おまけにあの可愛い顔に
人懐っこさだよ~?
ソッチに興味ある人にとっては、堪らないでしょ~?」

「たまらない… …?」

「まあ、そんな心配しないで!
それを言うなら、翔さんだっておかまさんから大人気じゃん!同じだよ🎵」

俺は松潤が言ったことが、頭の中でぐるぐるしている。

『下心がなきゃ、着いて行かない』


まさか……

そっちは考えてみなかったよ…

木村くんが、かずを…?

だって木村くん、結婚してるし…

………でも……

もしかしたら………


小さな疑惑が浮かんだら、
俺はもう居ても立ってもいられなくて。

携帯を出してかずにLINEをしようと画面を開いた。

その時…
着信が……


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