第37章 『いつも貴方がいた』その後のふたりの生活④~櫻井×二宮~
「………」
「……」
「…かず…寝た~?」
「……寝た…」
「ふふっ、起きてんじゃん」
行為の後、ベッドで俯せるかずに声を掛けた。
ちょっと張り切って腰振ってたからね~。
疲れて寝ちゃったかと思った。
「疲れたの?」
「………エッチな翔が、エッチなことするから…」
俯せて、こっちも見ないでそう言ったかず…
フフフッ…
相変わらずだな~…可愛いヤツ…( *´艸`)
自分から、貪欲に貪った後は、
決まってこうなる…
我に帰ったら、恥ずかしいんだって。
全くさ…
何年こんなことやってんだよ~?
いい加減に、慣れてもいいんじゃない?
だけど…
そんな、いつまでたっても、
こんな風に恥じらうかずが、
もう…堪らなく可愛い(≧▽≦)
「こっち向いて、顔見せてよ…」
「やだ…寝てるもん…」
「お願~い🎵俺の上で、すげ~腰振って、
ぎゅうぎゅう俺んのを締め付けて、
そんで、自分でイイところに当たるように、
角度を変えていた、超やらしい…」
「翔!!」
怒って俺の方に振り返り、唇を尖らせた。
「そんなことしてない!
俺より、翔の方がエロいくせにさ!」
俺は黙って、かずを見つめた。
まんまと、俺の策略にハマったと気づいたかずは、
真っ赤になった。
「んふふ…かず…か~わい❤」
「もお~!翔、酷いよ!!」
「だって~、顔見せてくれないんだもん!」
………かずは、黙って目を反らせた。
全く///
いちいち可愛いんだよ!!
堪らず、その愛すべき塊を胸の中に抱き込んだ。
かずは抵抗することもしないで、
俺に包まれて、身体を預けた。
「……かず…木村くんさ…」
「……うん…」
「どう思ったかな?」
「……」
「俺たちの事…?」
かずは黙って俺を見つめて、
そっと触れるだけのキスをくれた。
それがかずの答え……
何があろうと、愛している…
かずの唇は、俺にそう伝えていた。