第37章 『いつも貴方がいた』その後のふたりの生活④~櫻井×二宮~
そんなこと、あなたに言われなくっても、
分かってるって!!
まあね、大野さんなりに俺を励ましてくれたんでしょ?
「うん…ありがとね(^^;」
だから俺も、素直に笑った。
そんなやり取りがあって、帰ってきた俺は、
一人でビールを飲んで、
持って帰ってきた弁当を食って、
そして今に至る…と言う訳。
まあね…(^^;
俺とカズも結婚して3年以上たつし、
すっかり安定しちゃってるからさ。
カズの浮気を心配することも無いんだけど…
それにしても、木村くんの可愛がりようは、
驚くほどで…
きっと、今までは、事務所の中でも、
あんなふうに懐いてくれる後輩って、
ほとんどいなかったのかもしれない。
だから、嬉しいんだろうな、きっと…
俺も、後輩に懐かれて嫌な気はしないし、
面倒見てやりたいっていう気持ちも分かるから、
木村くんとカズのことも、容認していた。
風呂掃除から戻り、携帯を確認しても、
カズからのメッセはない。
まあ、二人で行ってるなら携帯も弄れないよな~?
ベランダで一服しながら空を見上げ、
「カズ…早く帰って来い…」
そう呟いて、俺は彼が帰って来る前に
風呂に入ってしまうことにした。
ゆっくり湯船に浸かり、
この間有吉さんがハワイのお土産にって
買ってきてくれた、
フローラルのボディーソープを使って身体を洗った。
カズ…
『いつもと違うね❤』
なんて、気付いてくれるかな~(*^-^*)
風呂から出て、パンツとスエットだけ履いて
冷蔵庫の前でミネラルウォーターを飲んだ。
その時…
玄関のドアの鍵が開いた。
あ!帰ってきたんだ❤
「カズ~♡おかえ…えーっ!?」
「あれっ??櫻井??」
上目遣いで俺に目配せするカズの横に、
突然の来客が……
「きむら、くん…?」
驚き過ぎて固まった俺…
嘘だろ!?
木村拓哉、連れて来た!?
ど、ど、どうしよう///(>_<)