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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第36章 『夏だ!山に登ろう!』〜大野×二宮〜



「ニノ…いいよな??」

……イイも何も…俺、何でこんな泣いてんだよ~///

告白されて泣くとか、
マジあり得ないんだけど…

「返事は??」

「…う…ん…」

やっと絞り出した声は、俺んじゃないみたいに、
震えてて、守ってやりたくなるくらいに、可愛かった。


「俺は、もう、人生を無駄にしない!」

何が始まったんだ…これ以上、何が…


「だから、今日、今すぐに、お前とエッチする!」
「はあ~??今すぐって…俺達まだ…」

「好きだって言ってからの時間じゃない。
だって俺たち20年も一緒にいるんだ///

奇跡だろ??そんなことって…
エッチもしないで、20年も…」

「いや、だって俺たち、男同士だし…」

「そんなの関係ない!!」
↑小島よしお降臨ですか?

仁王立ちだった大野さんは、俺の手首をしっかりと掴んで、

「よし、行くぞ!まずは風呂だ!!」

「ちょっと、ねえ!待ってよ…あのさ…もっとこう、確かめ合った感動に浸るとか?
今までの事を振り返って語り合うとか?

何かそう言うのから始めない?」

「始めない!!
だって俺、ニノが落ちた時、ホントに後悔したんだもん!いつも『抱きたいな』って思って見てたのに…
いなくなっちゃったんだ///って…」

「いや、実際、いるしさ…」

それにそんな目で俺のこと見てたのかよ(-"-)
エロじじいが///


「んで??どうなんだよ?」
「ど、どうって…」

大野さんが俺にグッと詰め寄る。

「ヤんのか?ヤんね~のか?」

「………」

「はい、今迷ったな?迷ったってことは、ヤッてもいいかな?って考えたってことだよな?
じゃ、迷うな!!」

「迷うなって、そんなこと言っても、俺///」

「俺、そっちは経験ないから、教えろよ!」

そう言いながら俺の手をぐいぐいバスルームへ引っ張っていく大野智…

こんな積極的な彼を見たことない…


いいけどさ、

俺だって初めてなんだよ~//////

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