第36章 『夏だ!山に登ろう!』〜大野×二宮〜
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……
…あれっ??
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脚が…つく…
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着地成功!!10点満点!!!
…………
なんて言ってる場合じゃない!!
なんだこれ!?
俺は見事着地…と言っても、落ちたのはほんの1mちょっとなのかな??
真っ白な中、俺は馬鹿みたいにひとりで突っ立てて…
「ニノ――――///なんでだよ!!」
もう顔は全く見えなくなっちゃったけど、
恐らく直ぐそこにいるだろう大野さんが、
滑落してしまった俺に、盛大に泣き叫んでいる。
「ニノ―――!!ふざけんなよ///勝手に…
なんで落っこちたんだよ~///
何でだ…どうして…お前…」
あんまりにも盛り上がっているから、
『ここにいるよ…』って声を掛けられない。
だって俺たった今、
人生最後の言葉を残したところだし…
生きてるなんて…
死んじゃうからこそ言えたのに…
もう///恥ずかしくって…
穴があったら、入りたい///(:_;)
「…ニノ…馬鹿野郎…お前…一人で…」
すみません…まだ居ます…
「ニノ…俺だって、俺だって///」
えっ??
「お前の事…好きだったのに…」
えっ??
…嘘でしょ??
「何で今なんだよ…早く言えよ…俺もずっと…
俺だってずっと、ニノが大好きだったのに…」
………大野さん…
「お前がいなきゃ、嵐なんて、やる意味ないんだよ…
お前がいたから…続けて来れた…のに…」
……そんなことって…
「…バカなのは、俺だ…
早く好きだって…言えばよかった…
んで、さっさと、ヤっちまえば、よかった…」
ヤっちまうって//////
俺は思わず赤面してその場に座り込んだ。
その時。
「ニノ~??大野さ~ん??」
翔ちゃんの声が近付いてきた。
それと一緒に、何人かが近付いて来る気配が…
ああ、
俺、ホントに生きてるんだ~(:_;)
良かったぁ~…
良かった……けど…