第35章 『SHO-WHITE〜森の奥で〜』~?×??~
女神「翔…やっと見つけましたね?『真実の愛』を…」
翔「これが…真実の?」
女神「あの日、あなたに掛けた呪いは、今解けました」
そうです。
この女神こそ、翔の生まれた日に11番目の魔法使いに姿を変え呪いをかけた張本人だったのです。
女神「翔…王子のあなたに、本当に人を愛することを知ってもらうために、魔法をかけたのです」
翔「本当に愛する…人…?」
女神「そうです。本当に好きになった人の前では、
自分のことを好きになって欲しいと思う気持ちから、近づけなかったり、
ドキドキして触れられなかったりするものなのです…」
翔「じゃあ、簡単にセックス出来ていたのは…」
女神「それはその人にどう思われても
構わないからなのです。
本当に好きだと思う人には、
そう簡単に自分を見せることができない…
なぜならば、嫌われたくないと思うからです」
嫌われても全く構わない3人は、
呆然とことの成り行きを見守っています。
翔「潤に…嫌われたくない…僕…」
女神「その気持ちが、好きと言う事ですよ、翔」
翔「好きと言う事…」
女神「これからは、その人だけに大切にしてもらいなさい…いいですね?」
翔は、小さく頷きました。
恥ずかしそうに薔薇色に染まった頬は、
3人が今まで見たどの翔よりも、一番きれいでした。