第35章 『SHO-WHITE〜森の奥で〜』~?×??~
雅紀「どうしたの、翔…」
智「怖がらなくても、潤はいい人だよ~?」
ニノ「潤が、嫌いなの?」
でも、翔は俯いて首を振るばかり…
潤「…俺、嫌われちゃったみたいだね…」
雅紀「…潤…」
智「じゃ、代わりにおいらが…」
ニノ「ばかっ///」
潤は国に帰ることにしました。
潤「じゃ、ホントにありがとう///」
ニノ「元気でね!」
雅紀「また遊びに来てね」
智「忘れんなよ~」
翔「……潤…」
潤「翔…見つかるといいね、真実の愛が…
じゃあ、みんな、元気で…」
潤は、乗ってきた白馬に跨ろうとしました。
その時…
翔「待って!!!」
みんなは一斉に翔を見ました。
翔は、今まで見たことも無いくらいに真っ赤で…
撫で肩を小さく震わしていました。
雅紀「どうしたの?翔」
ニノ「…翔…まさか…おまえ…」
智「おしっこか?」
↑お前は黙っとけ!!
翔は色白の首筋まで真っ赤にして、
潤をじっと見つめて、
翔「…潤… …かないで…」
潤「えっ?何?聞こえないよ、翔…」
翔「……」
潤に顔を覗き込まれた翔は、増々俯いて唇を噛みしめてしまいました。
翔「…き…」
潤「しょう?」
翔「…潤…潤の事が…すき…」
智「えっ?」
雅紀「嘘っ!?」
ニノ「翔…」
翔はゆっくりと顔を上げて、潤を見つめると、
今度はさっきよりも少しだけ大きな声で言いました。
でもその言葉は、今度はしっかりと潤に届きました。
『すき』と…一言だけ…
翔の大きな目から、大粒の涙が零れ出た瞬間…
辺りは眩いばかりの光に包まれました。