第6章 『甘いのがお好き』~松本×二宮~
《櫻井side》
俺たち3人は、目の前の光景を、
揃いも揃って、
ポカンと口を開けて見ていた。
そんな俺たちに気づかないのか、
それとも気付いてるのに、
放置なのか、
↑どちらかと言えば、こっちかな?
新婚カップルみたいな、
ニノと松潤は、
くっついて座ってるだけじゃなく、
放っとくとチュウでもすんじゃねーか?
いや、その先だって無くもない...
そんなこと思ってしまうほどで(-_-)
.....ああ、いい言葉があった!
『人目もハバカラズ』
だな...まさに。
俺と相葉くんが顔を見合わせたその時、
智くんが二人に向かって、
「あのさぁ、二人って...」
と声を掛けた。
心の声が、出ちゃったんだろうね~..
するとニノが、
「あっ、俺たち、
付き合うことになったからさ!」
と、あっけらかんと言い、
「まあ、そゆこと♪」
松潤も当然だと言う顔で付け加えた。
......松潤は、そーかな...とは
思っていたけど、ニノも~?
....気付かなかっただけで、
そー思ってみると、
思い当たることが、
あるような.....
ないような...
戸惑いを隠せない俺たちに、
「仕事は仕事。割り切ってやるからね!
変に意識しないで、
今まで通りでお願いしま~す♪」
松潤は、しれっと言ってのけた。
....いや、今まで通りで、ってさ...
この状況が、全く今までにない
パターンだわ!!
俺たち3人は、
彼らに返す言葉を探して
立ち尽くしていた。