第6章 『甘いのがお好き』~松本×二宮~
俺はもう、何がなんだか、
理解できず、彼女の顔を見ていた。
「そんなに見てたら、穴が開くよ//」
クスクス笑う彼女は、ホントに可愛くて。
さすがは松潤の彼女....
...って////
違うだろ!
あまりの驚きで言葉がでない俺に、
「潤くんには、絶対言うな、
って言われてるけどさ...
もういい加減、受け入れてやってよ~♪
『ニノへの気持ちは墓場まで持ってく』
とか言っちゃって。
いったい何年片想いする気なのよ!
気持ち悪いっつーの///
....ねぇ~?」
「......あの...」
↑まだ放心状態中
「私が言ったって、言わないでよ!
殺されちゃうもん(^^)」
彼女は悪戯っぼい笑顔を残して、
先輩女優に呼ばれて、
行ってしまった。
俺はもう、頭の中、
『松本潤』の顔と、
彼女のさっきの言葉が、
ぐるぐる渦巻いていて...
誰かが、何か言ってるみたいだけど、
全く頭に入らなかった。
それが、日本アカデミー賞の、
2週間前のことだった。
その後、取材や収録で、
何度か松潤に会った。
その中で、俺は確信したんだ。
『ホントだ...こいつ、俺のこと、
....好きじゃん♪』
そして、主演男優賞をとったお祝い、
ってことにして、
二人で飲みに行った帰り、
俺の部屋に誘って、
ホイホイ着いてきたあいつに、
『付き合おう』って言ったんだ。
その時の松潤の顔...
今まで俺が見てきた彼の顔の中で、
いっちばん間が抜けてて、
.....んで、
一番、
可愛かった。