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風 ~抱き合いながら~ 【気象系BL】

第34章  『いつも貴方がいた』その後のふたりの生活③~櫻井×二宮~


【 翔side 】

それから俺たちは、コンサートへ向けてまっしぐら。

演出の松潤を中心に、『いいものを、新しいものを』という気持ちで、意見をぶつからせながら切磋琢磨しつつ仕上げて来た。

今回はソロ曲がないから、ひとりでリハをするということがなく、ほぼ必ずメンバーの誰かと一緒になっていた。

今日は5人でのリサーサルと衣装合わせ。

「おはようございま~す」
「おっはよ~ん♪」
「おはよう…」

ぞくぞくとみんなが集まってくる。

5人曲の衣装を合わせ色を決めていく。


「ねえ、そう言えば、UBの衣装って、どんな感じなの~?」
合間に松潤に聞いてみた。すると、
「気になるの~?」
って…そう言ってニヤニヤした。

「別に~!気になるって程でもないけど…」

「ニノから聞いてないの?」
「うん…まだよく決まってない…って。夕べも」
「ふぅ~ん…」

意味ありげな表情で松潤が笑った。

何だよ…?そんな凄い奴なの~??

少し不機嫌そうな顔をした俺に松潤は、
「後で、ユニット曲の決まってるのだけ着て、他のメンバーの意見を聞くことになってるから、お楽しみに♪」

……(。-`ω-)

お楽しみに?
その言い方、ちっともお楽しみじゃなくなったし。

カズは分かってて、俺に黙ってたんだな~?
ということはだ。

言いにくいんだ、きっと。

ちくしょう~!どんな奴なんだよ?
まさか…
下着…ってことはないよな~?

おそろのパジャマとか、止めてくれよな~(-"-)

あ~あ、こんなことなら、『にのあいがいいんじゃないか』なんて、提案するんじゃなかったよ~///


悶々とする俺のことなんかお構なしに、リハーサルは順調に進んでいった。

アルバム曲の中の振付を一通り確認して、
次は衣装を見ることになった。

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