第33章 『君が好き scene2』~松本×櫻井~
「明日はキャンセルしたんだ~♪だから、オフだよ、オ~フ♪」
「嘘っ?ホントに?」
だってさ、ほら...
って、ニコニコする潤...
分かってるよ?
俺の誕生日だからって、そう言いたいんだろ?
確かに。収録は休めないけど、打ち合わせならなんとかなる。
「二人っきりで、翔くんの誕生日、お祝いしよ❤」
「まあ、言うても今だって二人っきりだけどね~?」
つれない素振りでわざとそう言ってやったら、潤は唇を尖らせて、
「もっと喜んでよ~!折角俺が苦労して..」
「嘘だよ!照れ隠しじゃん!...マジで、超嬉しいよ❤」
「もお~う///翔くん!」
縺れ合って戯れる俺たち。
こんな時間が、くすぐったくて、幸せで。
ずっと一緒にいるけど、いつもいつも俺のこと、ドキドキさせてくれる潤...
この先も、こんな風に一緒に生きていきたい。
俺は、潤の腕の中で目を閉じて、
何度もそう思っていた。
そんな幸せな気持ちに包まれたまま、眠りに落ちそうになったその時。
潤が言った。
「そう言えば、今回のさ...喧嘩の原因...」
喧嘩...?あ、そう言えばそんなこともあったっけ~?
原因...って、何だっけ?
キョトンとする俺に、潤は、
「忘れちゃったんなら、それでもいいよ...だって、翔くんの中では、そのくらいどうでもいい事だった...ってことでしょ?」
「...ホントに、何だっけ~?」
一生懸命に思い出そうとする俺に、潤は触れるだけのキスをして、
「いいの!!翔くんは、俺だけのもの❤でしょ?」
「......まあ、そう、だね」
「翔く~ん///大好きだよ」
潤に苦しいくらいに抱き締められて、
何だか泣きそうなくらいに、幸せだった。