第33章 『君が好き scene2』~松本×櫻井~
【 ニノside 】
思いもよらず5人で夕ご飯に行くことなり、
相葉さんの陰謀で二人と一緒に車に乗せられてしまった。
でもまあ、二人の冷戦状態は、
俺にとっても不都合だしさ...
何とか執り成してやりたいとは思う。
でも、正直面倒だし、ほっときゃいいって思う気持ちの方が強いのが本音だけどね。
折角、大野相葉コンビが、無い知恵絞って頑張ったんだから、俺も一肌脱ぎますか('_')
車の中では、どうでもいい話をしながら、
気まずいムードを打ち消してきた。
その辺は俺、得意分野だしね~。
西麻布のお洒落なレストランには直ぐに着いた。
お店の人に案内され、奥の個室に入った。
奥に翔ちゃん、向い側に松潤、俺は翔ちゃんの隣に座った。
後は、二人の到着を待つのみ...
「こんなとこに、こんな店があったんだ~」
「目黒に本店があって、ここ2号店なんだよ」
「流石~、Jはいろいろ知ってるよね~
...ね~、翔ちゃん🎵」
「え?ああ...」
......
...にしても、あの二人遅いな~...
......あれっ??
その時、俺の携帯が震えた。
チラッと見ると、相葉さんからグループLINEに。
『なんか、急に取材が入っちゃってさ。行けなくなったから、ごめんね』
......(。-`ω-)
すると直ぐに大野さんから。
『携帯の充電が5%しかないから、今日は無理。また行こうぜ!』
......あいつ等~(;一_一)
やりやがったな~///
最初っから出し抜くつもりでだったんだ!
俺一人にふたりを任せる気で、車に乗る組み合わせを決めたんだ。
まさか、あの二人に出し抜かれるなんて...
携帯画面を見つめたまま呆然とする俺に、翔ちゃんが言った。
「ニノ...悪いな~。帰りたかったら、帰ってもいいよ」