第6章 『甘いのがお好き』~松本×二宮~
松潤は俺たちの前で仁王立ちになり、
俺のことを見下ろした。
そのあまりの威圧感に、
固まって動けない俺。
するとだ。
彼は低く、抑揚のない声で言った。
「リーダー...変わって..」
「....へっ?」
何と言ったのか、聞き取れない、
↑いや、聞こえたけど、
理解できないといった方が正しい...
「だからぁ、その場所、俺と変わって?」
予想を反して、穏やかな、
...そう///
どちらかと言うと、自信に満ちたような、
そんな薄ら笑いさえ浮かべて、
松潤は、俺の場所を譲ってほしいと言ってきた。
てっきり殺られる、と思っていた俺は、
「おっ..おお、もちろん...どうぞどうぞ」
と、ニノの隣を明け渡した。
自分の前に立つ松潤と俺を、
これまた少し笑いながら見ていたニノ。
そんな彼にぴったりくっついて、
松潤はソファーに深々と座った。
唖然とした俺たち3人は、
ふたりから目が離せない。
そんな俺たちのことなんか、
眼中にないのか、
それとも敢て無視なのか、
『松本潤』は『二宮和也』と
イチャイチャし始めた。
「昨日のさぁ、あの春巻き、
すげー美味かったよ~❤」
「でしょ?あれ、しょうがの風味が
効いてるよね(^^♪」
「また、買ってきて❤」
「いいよぉ~...あんなのでよかったら、
いつだって買ってきますって!」
「やりぃ~❤」
「「「.........??」」」