第32章 『小人のくつや』~大野×二宮~
何度も何度も息を掛けて温めて...
両手で優しく擦ってあげて...
その人は為すがまま、俺に身を任せていた。
「どう?少しは温っかくなった~?」
「...うん..まあ...」
改めて俺は、手のひらのその人を見た。
......この人、俺の夢に出て来た小人さんだ。
女の子かと思うくらいに可愛い顔で...
でも。
女の子じゃなかった...
だって、脚の間には、小指よりも小さいけど、ちゃんと俺と同じものが付いている。
んで、なんなら、少しだけ上を向いてる。
「ねえ...なんで勃ってるの~?」
すると小人さんは急に真っ赤になって、
「だって、お前が擦るからだろ~?あちこち遠慮なく触りやがって///だから...」
「おっきくなっちゃったんだ...」
「う、うるせぇ~よ///この頃毎晩、ここへ来て靴作るのに忙しくて、ほったらかしてたから、ちょっと触られたくらいで反応しただけで..」
「俺が、シテあげようか?」
「へっ!?」
小人さんは、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、
↑実際、そんな状況の鳩、見たことないけど。
俺を見つめた。
「お前、何言ってんの?」
「だからぁ~、靴のお礼に、俺が心を込めて、ソレ...どうにかしてやるって言ってんの~
ほらほら...」
指先でつんつん突っつくと、小人のそソレは、さらに上を向いてきた。
...面白い...
「...じゃあ、やってみろよ、俺結構時間かかるタイプだぞ!...あっ..」
彼の話を最後まで聞かず、俺はさっき息を掛けていたように、手のひらを口に近付けて、
マッチ棒みたいなそれをペロンと舐めた。
小人はたちまち身悶えた。
......か、可愛い...