第32章 『小人のくつや』~大野×二宮~
イケメン医師、櫻井と、爽やか笑顔のナース、相葉は、靴を買うと何度もお礼を言いながら、仲良く行ってしまった。
「ふう~...」
朝から俺はため息をついた。
一昨日の朝からは想像もできないような急激な変化で、俺も正直戸惑っていた。
...そう言えば。
あの素敵な靴は誰が作っているんだろう?
↑今かよっ///
もしかして、通りがかりの人が、たまたま靴を作りたくなって作ってしまい、
それを取りに来る気でいるのかもしれない!
↑そんなことある訳ないわ///
そうしたらどうしよう~!?
売ってしまったし...
お金も貰ってしまった。
靴を返せと言われても、もうないし...
俺は悩みながらも、昨日買ったパンと紅茶で朝食を済ませ、溜まっていた洗濯をした。
「あ...ナノッ〇スとソフ〇ン、もう終わりそうだ...買っておかなきゃ」
俺は今日も町に出て、今度は4足分の皮を買った。
それでもお金はまだたくさんあったので、
カルビー『フ〇グラ』と味の〇『冷凍餃子』を買った。
おまけに、エバ〇『焼き肉のたれ』にウィ〇ー『inゼリー』も買った。
↑伏せ字が多過ぎ///
そして、ふと、どんな人があの素敵な靴を作ったのか知りたくなった。
↑今ですか~?
その夜。
俺は4足分の皮を切ると、早めに部屋の電気を消して棚の陰に身を隠した。
『作っている人をこの目で見たい』
どうしてもその衝動が抑えられず、寝ずに待ってみることにしたんだ。
.........
深夜になっても、誰も来ない。
何でだろう?
俺が隠れていること、ばれちゃったのかな~?
それとも、もう来なくなったとか...?
折角、会えたら、今までのお礼を言って、一緒にココアでもの飲もう思ったのに...
俺は、眠ってしまった。