第6章 『甘いのがお好き』~松本×二宮~
《相葉side》
今日はレギュラー番組の収録。
週一回、絶対に5人が揃う日。
ツアーの前になると、
リハーサルや打ち合わせが続き、
毎日一緒にいることもあるけど、
通常の時は、
確実に揃うのは今日くらいだ...
毎週火曜日。
楽屋は、まあ、いつもの風景。
前日遅くまで生放送がある翔ちゃんは、
少し浮腫んだ顔して、
新聞をたくさん持ってくる。
夕べ、
いや、今朝だな、飲んでたのかな~?
「おっはよー♪」
掠れた低音で一瞬部屋全体を見て、
少しニヤッとしてから、
ソファーに腰を下ろした。
翔ちゃんの笑い、俺、分かってるよ。
あいつらだろ~?
長いソファーでじゃれてる、
リーダーとニノ....
まあ、いつものことだけどね...
イチャイチャって言葉が
合ってるか分かんないけど、
ニノが、ちょこちょこリーダーの身体に触って、くすぐったりしてて、
それを喜んでるように見えるリーダー。
それも、珍しいことじゃない...
ずっと、そんなだったからね...
ただ、最近はさ、
ちょっと様子が違うんだよね...
翔ちゃんの笑った理由は、
この後最後にやってくる、
あいつがさ。
この二人を見て、
どうするかな?
...そう思ったんだよね~?(^^;
あっ、来た来た...
今日は最後に楽屋のドアを開けた、
『松本潤』
俺と翔ちゃんは、
一瞬目配せしてから、
知らん顔、した。