第6章 『甘いのがお好き』~松本×二宮~
《櫻井side》
俺は普段、
そんなに気付く方じゃない。
どちらかと言えば、『疎い方』
でもさ、
そんな俺でも、
この頃のあいつの態度には、
「...もしかして..?」
って、思わせるものがある。
本人はきっと分かってないだろうけど、
なんかね...(^^;
それは、疑いから、
確信に変わりつつあるんだ。
始めは小さな『?』から始まった。
『あいつ』っていうのは、
松本潤、その人。
嵐のおしゃれ番長、何て言われてる。
そのファッションセンスは独特で、
俺じゃ絶対被んないような、
ハットを被ったり、
どこに売ってんのか、
今度こそ聞こうって思うような、
ロングコートをヒラヒラさせ、
楽屋に登場したりするんだ。
そんなあいつ、この頃絶対おかしい...
何がって??
昔からその傾向にはあったけどさ、
急に気持ち悪いほどはしゃいでみたり、
不機嫌オーラ、
撒き散らしたり....
その原因。
俺、分かっちゃったんだよね~(^-^)
おっと、口笛吹きながら、
やって来たよ....
今は、
超ご機嫌なんだろうね~♪
ただ、この楽屋の雰囲気見たら、
どうなるかな~?
俺の確信が当たってるなら、
一気に不機嫌になる筈だよ....
その時。
楽屋のドアが開いた。