第31章 『そうだ!銭湯へ行こう!』~松本×二宮~
「一緒にいると、喧嘩ばっかしてるよ~?
父ちゃんと母ちゃん。
まあ、本気の喧嘩じゃなさそうだけどね(^^;」
親が四六時中一緒にいるのが当たり前で、人前でも平気で口喧嘩したり、そういうもんだって思っていたけど。
潤くんはそうじゃなかったんだな...
俺とは全く別の子ども時代を過ごしてきた彼。
タワーマンションに住んで、一流企業で働いて、いつも第一線でスポットライトを浴びてきたような。
そんな俺と真逆の潤くん...
銭湯の息子で、半分趣味でゲームの仕事をしている俺には、眩しい存在でもある訳で。
そんな潤くんが、俺の家族を羨ましいって。
「だからさ、かず。俺にも銭湯、たまにでいいから...」
「潤くん、俺がダメって言うと思ってたの?」
「かず....」
俺は、潤くんの大きな黒い瞳を見つめて言った。
「一緒にやろ❤言い合いしながらさ」
「やったぁー!!ありがとね、かず♪二人で掃除したり、浴槽で泳いだり。
後、番台もやってみたいし..♪」
「泳ぐのは、ダメだけどね...(^^;」
って...嘘?番台!?
潤くんが~?
俺は、潤くんが番台に座っている景色を想像してみた。
......(。-`ω-)
全然に似合わない...
俺は思わず吹き出した。すると潤くんが、
「なんだよ~!なんで笑うんだよ...」
そう拗ねて口を尖らせた。
そんな顔が可愛くって❤
俺は、潤くんの手を握って、その黒い瞳を覗き込んで言った。
「番台で、女の子の更衣室、観察するつもりなんでしょ!」
って...
『そんなはずないだろ~!俺はかずだけだから』
な~んて言ってくれんのかと思ってたら、
「ということは、かずは観察してるんだね~?
女湯の方を...」
そう睨んできた。
えっ??
......嘘~///ヾ(≧▽≦)ノ