第31章 『そうだ!銭湯へ行こう!』~松本×二宮~
その晩、勿論そのまま潤くんのマンションについていき、潤くんに抱かれた。
恋人と別れたばかりの潤くんと、
すっかりご無沙汰で左手の...←もういい!!
久しぶりに、温もりを感じた俺と。
出逢ってから恋に落ちるのに、多くの時間は必要なかった。
今までの俺の恋愛哲学...まあそんな大層なもんでもないけど、こんなに早いのは初めてで...
もっと時間をかけて相手を知って...
今時~?って思うけど。
大切にしたいんだ、俺。
自分のことも、相手のことも...
好きって気持ちが溢れ出してから、そこで自然にそういう関係になれたら...と。
『勿体ぶってんじゃね~よ///』って、エッチの前に振られたこともあった。
悲しかったけど、でもそんな奴だって分かって良かった。
そんな拘ってた俺も、今度は違ってた。
あっという間に関係を持ってしまった。
出逢ってたった二日...
もう記録更新もいいとこだよ(´・ω・`)
きっとこれって、運命...なのかもしれない。
ただ単に、イケメンに一目ぼれしただけなのを、正当化してる気もするけどね(^^;
「送ってくよ...」
「いいって!直ぐだし...」
「でも、心配...」
「俺も一応男だから。ダッシュで帰るよ」
「うん...気を付けて...」
心配そうな潤くんに、ニッコリ笑ってドアを閉めようとしたその瞬間、
手首を掴まれ引き寄せられ、唇を奪われた。
少し乱暴なそれに、なぜか鼻の奥が熱くなって、泣きそうになった。
...熱病にかかったみたいだ。
潤くんのことが、好きで好きで堪らない...
こんな自分は初めてだった。
今までいつも、どこかで好きになり過ぎないようにブレーキ掛けてた俺の...
素直になった初めての恋...
なのかもしれないな...