第31章 『そうだ!銭湯へ行こう!』~松本×二宮~
そこにだけ花が咲いたような、異空間が突然俺の前に登場した。
「...... ......」
「...あの~...」
「へっ?あ、すみません...えっと~?」
「チケットはここで?」
「あ、はいはい。そこでもここでも、寧ろなくても。」
「ふふふっ、面白い人ですね..」
異空間の彼は、華のような微笑みを残して、
奥に入っていった。
......誰だろ~?
あんな人来てたのかな?
あ、でも、チケット置く場所知らなかったから、今日初めて来たのかも...
俺ってついてる🎵
日頃から、嫌な顔しないで家の手伝いしていたから、
↑十分嫌がってましたよね?
神様が俺にご褒美くれたんだ❤
『掃き溜めに鶴』っていう諺、あったよな~?
↑自分家の銭湯、掃き溜め呼ばわりすなっ///
じじいとババアしかいないこんな下町の銭湯に、
↑言い方っ///(>_<)
あまりにも似つかわしくないその人。
綺麗なパープルのシャツに綿パン。
極普通の恰好なのに、着る人によって、こんなに素敵なんだな~...❤
何気に見惚れていると、彼は俺が見ているその前で、着ていたものをどんどん脱いでいく。
まあ、銭湯なんだから当たり前だけど...
でも...
無駄のない鞭のようにしなやかな筋肉の上半身...
脱いだズボンを軽く畳んでいる後姿に、俺はもう釘づけな訳で...
真っ直ぐな脚に、大きめのお尻が、なんとも(≧▽≦)
黒の下着を脱ぎ去って、一糸まとわぬ姿に...
...綺麗だ...
この世のものとは思えないレベルの美しさ...
目を離すことができない俺に、
彼はタオルを手にして、ゆっくり俺の方を振り返った。
あ、ヤバい...目が合った///
俺が見てたって、バレバレじゃん、これじゃ(-.-)
でもその人は、背を向ける一瞬口元に笑みを浮かべたんだ...
えっ??何??