第31章 『そうだ!銭湯へ行こう!』~松本×二宮~
「こんにち...あれぇ~?かずくん久しぶりじゃない~?」
「...どうも~」
「あら!!和也くん~。いやだ~、かずくんに見られるんならピンクのパンツにすればよかったわ~」
「ハハハ...いや、見てませんから...」
はあぁ(-ω-)/
だからここに登るの嫌なんだよ///
見たくないもん見せられなきゃいけないし///
見ないようにしてればいいって~?
そんなの分かってるよ...だけどさ!
「ねえ~、かずく~ん❤」
「なんでしょう?みほさん...」
「なんかね~、のりこさん虫に刺されて腫れちゃったっていうんだけど~変な虫がいるんじゃない~ここ」
「そんなはずは...」
「ほらぁ、ここ❤」
......(; ・`д・´)...
「やだぁ~、のりこさん、それ乳首よ~🎵」
「あらま!ホントだあ~...かずくん、ごめんなさいね~」
...(真っ赤になって下を向く)...
「「キャハハハハッ///」」
俺を揶揄ったみほさんとのりこさんは、笑いながら行ってしまった。
俺のこと、赤ん坊の時から知ってるご近所の常連さんだ。
そう。
家は下町の老舗銭湯。開業は明治20年で、俺の親父が4代目。
俺は一応5代目だけど、後を継ぐ気はないから、親父の代で終わる予定だ。
なんの売りも魅力もない古い銭湯は、来る人もほぼ限られているし...
さっきみたいな常連客は、店を若い世代に任せた暇な隠居生活を送る初老の人ばかり。
恥じらいを無くしたご婦人方程怖い生き物が、他にいただろうか?
開店して1時間。
中は、いつも来てくれているおばちゃんやおじちゃんたちがちらほらいるくらいで、代わり映えしない。
俺は漫画に目を向けた。
その時...
「こんにちは~、チケットはここに置けばいいんですか?」
「.........」
...マジかよ///(≧▽≦)