第30章 『炭酸みたいな恋をしよう! scene2』~櫻井×大野~
【翔】
「ホントに~?」
閉じていた目を大きく開けて、
智くんが俺を見た。
その目は、涙で赤く潤んでいて。
...いじらしくて...そんなにしても、俺と...
そんな彼が、もう堪らなく愛しくて///
俺はまた、折れるくらいに彼の華奢な背中を抱き締めた。
「...翔くん...嬉しい...」
涙声でそういう彼に、
「愛してるよ...」
と、素直な気持ちを、真っ直ぐに伝えた。
「俺も...翔くんを愛してる...」
智くんの綺麗な目から、大粒の真珠が溢れ出して零れ落ちた。
......奥までやっとの思いで捻じ込んだ俺は、彼の締め付けで、悲鳴を上げている...
動きたい...
出したい...
締められてるから、もう、あんまし持ちそうもない、けど。
...どうしよう...彼の目を見つめると、
「動きたいんでしょ?いいよ...」
と、ニッコリ笑ってくれた。
「いいの?大丈夫?」
「うん...入ってく時よりも、平気かも...」
...じゃあ、いくよ...
ゆっくりと...
抜けないところまで引き抜いて、また送る...
ゆっくり...って思ったけど...
もう、俺、無理...だから...
スピードを上げようとすると、一気に射精感が高まってしまい、俺は、いったん止まって波を逃す。
「...イッテ、いいよ、翔くん...」
...優しく...なんて、もう、できないよ(>_<)
俺は一気にラストスパートをかけ、
欲望のままに腰を打ち付けた。
......言わなくても、分かっていると思うけど。
直ぐに、イッた...
呆気なく...( ̄▽ ̄)
「ごめ...」
自分ばっかり気持ちよくなって、智くんに会わす顔がないよ...
項垂れた俺を、智くんはギュッと抱きしめてくれた。