第30章 『炭酸みたいな恋をしよう! scene2』~櫻井×大野~
【翔】
初めて触れた他人の...孔...
自分でだってあんな奥には触ったことない。
俺が与える刺激でどんどん乱れていくニノの切なそうな声...
鼻にかかった強請るような甘い息遣い...
目の前で繰り広げられる淫靡なシーンのひとこまひとこまが、俺を別世界へと誘う...
「かず❤すげぇ、やらしくって、可愛かったよ...頑張ったね❤」
自分以外の人の前で、隠すことなくさらけ出した恋人を褒め称える潤は、
まだ息の整わない唇に優しくキスを落とした。
「...じゅん...ぎゅって..して...」
涙声で甘えるニノの身体を、潤はしっかりと受け止めて、きつく抱き締めた。
ああぁ....俺、何だか夢を見ていたみたいだ...
まだ思考が追い付いてこない..
その時...
視線を感じて、我に帰った俺は、
慌てて智くんを振り返った。
「智くん...」
「..しょお...くん...」
ラグに座り込む智くんの脚の間...あり得ないくらいに膨らむそれは、放って置いた俺を責めるかのように、スエットを押し上げ...
グレーの生地に小さくシミを作っていた。
一瞬、それを見られたと分かった智くんは、慌てて両手で覆ってしまった。
「見ないで///」
......ニノの乱れる姿に...射精するまでの湿った空気感に...
智くんも欲情してた...
俺は何だか嬉しくて...
『そっちにいってみたい』って。
彼がそう言ってくれてるみたいで...
「智さん、シテ欲しいでしょ?翔さんに...」
俺達の様子を見た潤が、智くんにそう言った。
「シテ...って、そんな、俺...」
指摘されたことに、狼狽える智くんに、今度はニノが言った。
「素直になればいいんだよ、智さん...翔さんに...愛して欲しんでしょ?...そう言っていいんだよ..」
智くんが、ニノからゆっくり俺に視線を移した。