第30章 『炭酸みたいな恋をしよう! scene2』~櫻井×大野~
【智】
ニノたちに風呂に入って来いって、キッチンを追い出されてはみたものの....
「じゃ、さっと入るか!」
って、翔くんは着替えを取りに部屋に入っていく。俺もその後をついてったけど...
今更なんだけど、ちょっとテレる(^-^;
しかもさ、翔くん『さっと入る』なんて、
俺に牽制球投げてきてるし...
あくまでも純粋に身体洗うだけだからね!
って...(-_-;)
分かってるよ、そんなこと言われなくったってさ(*´з`)
「じゃ、入ろっか?」
翔ちゃんは、そう断わったかと思うと、俺の目の前で着ていたものをパッパと脱ぎ捨てた。
...なら、俺も///
負けじと急いで服を脱いで、先を争うようにバスルームへ飛び込んだ。
「すげっ...」
「なに、これ...」
戸を開けたそこには、ヒノキの大きな風呂がなみなみとお湯を湛えていた。
「潤のおじさんってさ、何してる人?危ない仕事の人じゃないよね~(^^;」
「いや?会社をやってるって言ってたけど...」
「会社...凄い儲かってるんだね...」
「だな~...」
俺と翔くんは、並んで身体を洗った。
翔くんが頭を洗って目を閉じている隙に、大急ぎで後ろも指を入れて綺麗にした。
泡まみれの指は、簡単に入ったけど...
...今日...ここに...翔くんの...
そう思っただけで、ドキドキが大きくなった。
「よし!入るぞ~!」
俺も大慌てで泡を落として、翔くんの後を追って湯船に入った。
ふたりが入るとお湯が一気に零れ出た。
「気持ちいいっ///」
「うん...温泉旅館みたいだよね~」
ヒノキのお風呂は、とってもいい匂いがした。
......
お風呂さ...広くって、いいんだけど...
これじゃあ、
翔ちゃんと全然触れ合えないよ~(:_;)