第5章 『智とかず』 ~櫻井×相葉~
その午後。
雨の中、翔さんはかずを迎えに来た。
「よかったら、どうぞ~」
初めて俺んちに翔さんを上げた。
するとだ。
智のやつ、翔さんに飛び付いて、
顔を…特に口の回りを、
ペロペロ舐めやがった!
………ちくしょー//
さっきの仕返しだな(-""-;)
俺が黙ってそれを見ていると、
翔さんが、智をかずの横に置き、
「ずっとさ、雅紀と智に会えなくって、
寂しかったよ…」
と笑った。
俺は、なんか涙が出そうになっちゃって…
何も言えなくて…
「仕事は、ずっとやりたかったことだけど、
なんというか…物足りないっていうか…
満たされないっていうか…」
歯切れが悪い翔さんに、
俺は思わず、彼の手を握ってしまった。
必然的に、見つめあう二人…
…この後、どうしたらいいんだよ///
翔さんの手は、少し冷たくて…
「…あの…俺…」
「…雅紀…」
「……」
そのとき…
俺たちの足元で、なんと!!
智とかずが、ついに、おっぱじめやがった///
すっかり身を任せて前足を折り、
智を受け入れるかずの後ろで、
やつは思いっきり腰を振ってやがった!!
それを見た俺と翔さんは、
もう真っ赤で…
「…雅紀…あのさ…俺…その…」
「…うん……」
言いたかったことが、
どうしても言えない///
「きゃん~くうぅ~…きゃんきゃん…」
何だが、苦しそうなかずと、
ドヤ顔で突き上げる智が、
煮え切らない俺たちの背中を押す。
(よ~し!!こいつらに負けなんねー///)