第30章 『炭酸みたいな恋をしよう! scene2』~櫻井×大野~
【智】
「「おはようございます!」」
駅でニノと潤と待ち合わせた。
俺の顔を見ると、ニノが、
「まさか、本当に智さんが合格するなんて、思ってませんでした~」
「なんだよ~///頑張れば絶対に合格しますよ!って言ってたじゃん///」
膨れる俺に、ニノは当たり前の顔して、
「だって、可能性は低いですよね?な~んて、言えるわけないじゃないですか!
もう、奇跡を信じてましたよ!」
「奇跡じゃね~わ///」
すると隣の潤も、
「俺は信じてましたよ!愛の力が、実力以上の結果を生むって...」
...潤...(-ω-)/お前の方が何気に酷いぞ...
「お待たせ~!」
そこに愛しの翔くんが走ってきた。
「翔さん!!おめでとうございます!絶対大丈夫だと思ってたけど...実力ですね~」
...ニノのやつ~///
なんか、俺と感想が違うじゃね~か...
東京駅、新幹線の改札で合流した俺たちは、
シーズンオフの軽井沢に向かって北陸新幹線に乗り込んだ。
ふたり掛けのシートに並んで腰かけた俺達...
「智くん、荷物貸して~、上に上げるよ」
「うん、ありがと、翔くん❤」
見上げながらニコッとすると、翔くんはパッと赤くなった。
...マジで可愛い(*ノωノ)
今日を...
この日をどれだけ待ったか...
翔くんと...俺...今日...
あ、そうだ!
「ねえ~、翔くん...必要な物持ってきた?」
「必要な物~?着替えとか?」
「そうじゃなくて!...ローションとコンドー..」
「ちょっ///」
翔くんが慌てて彼の口を塞いだ。
大丈夫だってば!俺、小声で言ったし~...
「仲良しですね...❤」
「待ちきれないんでしょ~?」
前の席から、二人がニヤニヤしながら顔を出した。
「潤くんの親戚の別荘、マジで凄いらしいですよ~♪」
ニノがそう言ってウインクした。