第30章 『炭酸みたいな恋をしよう! scene2』~櫻井×大野~
【智】
我ながら、ナイスアイディアだよ~♪
「ねえ!翔くん!二人にお手本見せてもらうっていうのはどう~??」
「おて、ほん??」
「うん、そう♪ネットで見てもよく分かんないし...近くに、いい先生がいるんだもん!手取り足取り...」
翔くんは、俺の言葉を目を見開いて遮った。
「智くん!!自分の言ってる事、分かってるの?」
分かってるかって~?
...勿論、分かってるよ(*^-^*)
エッチなビデオ観ても、肝心なところは分かんなかったりするじゃん!
生で目の前で見せて貰えば、分かんないとき、その場で聞けるもん♪
「翔くん。俺さ、勉強頑張るよ!なんか、す~ごいやる気になってきたんだ~」
「今までだって、やる気だったじゃん」
「そうだけど~、もっとなの!合格したら...翔くんと一緒に合格したら、そしたらホントのエッチ、シよ❤」
ホントの....ってさ。
「ほら、馬の鼻先にニンジンぶら下げる..あれ♪」
...智くん、あなた、なんか、変わったよね...
「ニノに会ったら、お願いしとくよ!
ね❤翔くん...それでいいよね❤」
....それでいいよね?って...
そんな❤ふたつも使っちゃって...(-_-;)
もう確認事項というより、決定事項だよね?
.......まあさ。
今この場で意見をぶつ合う事でもない。
ご褒美的なものはどうであれ、
頑張ろうって気になったのは、悪いことじゃないし。
智くんが言うように、晴れて二人仲良く合格したら...そしたらその時、考えればいい...
「智くん❤だいすき..」
いろんな意味を込めて、俺は、この日何度目かのキスをした。
くっ付く肌は温かくて、まだやっぱりドキドキするけど...
やっぱり俺は、智くんを好きになってよかった、って...改めて思ってた。
唇を、不意にペロリと舐められて、ちょっと甘い息が漏れてしまって、智くんに笑われた。