第30章 『炭酸みたいな恋をしよう! scene2』~櫻井×大野~
【智】
本当に翔くんってかっこいい...
目をつけてたねえちゃんも、流石だよね。
どんぐりみたいなまん丸の大きな目は、
意思の強さを感じさせる深いブラウン...
見てると、何だか吸い込まれそうになる...
あの目で見つめられると、それだけでドキドキが大きくなって...胸が苦しくなる...
いつまでたっても慣れないんだよね~(^^ゞ
お昼を食べて、リビングで勉強することになった。
翔くんが買ってきてくれたコーラとお菓子も一緒に。
そんなに広くないテーブルに頭を突き合わせて英文と格闘していると、ふと視線を感じて顔を上げた。
翔くんが、じっと俺を見てて...
「えっ?」
「あ、いや...」
翔くんは、慌てて目を反らして、ノートを書きだした。
......そう言えば、今日の翔くん、いつもよりも素っ気ないし、全然俺に触れてこない...
こんな二人っきりなのに。
いつもなら、こんな時は隣に座って来たりして、ちょっとイチャイチャできるのに...
ホントは抱き締めて欲しいし。
...チュウとかもしたい...のにさ(*´з`)
俺から行ってみようにも...
なんとな~く...ワザと距離取ってる?
どうしてかな~...?
今日をすごく楽しみにしてた俺は、何だか淋しくなって...翔くんが大好きなのに...
何だか遠く感じちゃって。
....じっと見つめてた...
翔くんの、俯いた綺麗な頬のラインを...
......でも、翔くんは顔を上げてくれなくって。
気付かないとは思えないのに、一生懸命ノートに英文を写している。
...翔くん...( ;∀;)
俺はどんどん悲しくなってきて...
「グスッ....」
「智くん!?」
気が付いたら、泣いてた...