第30章 『炭酸みたいな恋をしよう! scene2』~櫻井×大野~
【翔】
「それで?翔さんは何でこんなところで挙動ってる訳~??」
ニノに笑われ、俺は焦りながらも必死に話を反らそうとした。
「ニノは?買い物~?」
「そうです♪今から潤くんが来て、俺んちでゲームするんですけど...お菓子とか。
あと、切らしちゃったもの、買っとこうと思って...」
俺はニノと並んで店の中に入った。
で。俺もニノと同じようにかごの中にお菓子とジュースを入れた。
「後は...えっと、こっちかな~?」
ニノが食料品コーナーとは違うところに行くから、俺もついて行くと、
「えっと...あ、あった!」
えええええええ///
それって...もしかして、もしかもすると...
コッ、コッ、コッ...(; ・`д・´)
↑確認ですけど、ニワトリさんじゃないですよね!?
「翔さんも買いますか~?」
ニノは、そんなものを勧めてるとは思えない爽やかな笑顔で、黒に紫の蝶が飛んでいる箱を、顔の横で俺に見せた。
それは、知る人ぞ知る...
ひ、ひ、避妊具というやつですか...(*ノωノ)
明らかに様子がおかしい俺に、ニノは、
「もしかして...翔さん、智さんとまだセックス、してない...とか?」
「セ、セ、セ、セックス~!?!?」
「シー♪」
ニノは悪戯っ子みたいな顔して、人指し指を唇に当てた。
「落ち着いてくださいって。二人がまだなのはわかりましたから...ホントに、翔さんって可愛いですね(^^)」
......地味に傷付いた( ;∀;)
でも...相談...してみようかな?
俺は、ニノに今俺が置かれている状況と、俺の思いと、どうすればいいか、というのを話した。
真面目な顔して、俺の悩みを聞いてくれていたニノのアドバイス通り、俺は、避妊具とローションを購入した。
今回使わなくても、こっそり鞄の奥に入れとけばいいから、って...
ニノ達が、切らして買い足すほど、そういうものを使ってる事に、衝撃を受けながら。
俺は智くんの家に向かった。