第30章 『炭酸みたいな恋をしよう! scene2』~櫻井×大野~
【翔】
今俺は、猛烈に悩んでいる。
かれこれ、15分以上はずっと店の前で看板を睨んでいる。
これって、交番に通報されるレベルじゃないか?
......店というのは、どなたかのフルネームを店名にした、某有名ドラッグストア。
......智くんのお招きを受けて、本日めでたくお泊りさせていただく訳だけど...
......(´・ω・`)はて??
彼はいったいどういうつもりでいるんだろう?
俺的には、今すぐにでも!!っていう野心...いや、欲望...じゃなくて、情熱...
まあ、とにかくだ!
受験が終わり晴れて一緒の志望大学に合格したら...そん時は...
と、そう思って我慢し、耐えがたきを耐えているのに。
彼はいとも簡単に、普通の顔して、
『一緒の布団で寝ちゃう~?』なんて言ってくれる。
天使みたいな、無垢な笑顔で...
......いっそのこと、狼にでも悪魔にでもなってしまいたいくらいだよ(-ω-)/
でだ。
何で俺がこの場で15分悩んでいるのかというと。
もしかして、智くんが...
智くんの方から。
ど~~しても、抱いて欲しい!!
抱てくれなきゃ僕、死んじゃう///
と泣きつかれた場合...俺も男だ。
据え膳は食う...食った方がいいに決まってる!
その場合、何の準備もないんじゃ、いろいろ不都合が生じるし...
きちんと準備して行った方がいいのか?
それとも、準備し過ぎてて、逆に軽蔑されたりしないか?
「翔くんって、サイテー」とか。
......あ――――///
もう、どうしたらいいんだよ~///
「翔さん、何やってるの?」
「わああああ///」
止まった心臓を叩きなが振り返ると、そこには、ニノが小首を傾げて立っていた。