第5章 『智とかず』 ~櫻井×相葉~
もちろん、智とかずも、どんどん仲良くなり、
犬のくせにラブモード全開!
智に至っては、可愛いかずに、
もう、鼻の下伸ばしまくりで…
時にはかずに圧し掛かりそうになり…
「こら!智!ダメだ///」
俺が慌てて止めると、翔さんは、
「かず、いつかはお母さんにしたいから、
避妊してないんだよ…
そうなっても、俺は、かまわないよ~…」
そんな…
こんな可憐でキュートなかずに、
こいつが~?…
そう思いながら2匹を見ると、
智はかずにぴったり寄り添って眠ってて…
そんな姿を見せられたらさ、
それも、ありかな…?って思ったりして…
でも、そんな楽しい日は長く続かず、
翔さんは仕事で、新しいチームに入れたとかで、週末も仕事になることが増えた。
当然、俺や智に会う時間も無くなり、
かずは翔さんの実家に預けられていた。
すっかり、元気がなくなった智は、
窓辺で外ばかり見ていて、
時々ため息ついてやがる…犬のくせに、だ…
(…はあ~…ため息つきたいのは、こっちだって…)
でも、大抜擢の彼を、応援したかったし、
「チャンスなんだ!」
って嬉しそうに話した彼のこと、
邪魔するなんでできなかったから、
俺から連絡することも、なくなっていた。
あんなに楽しかった日々は、
泡のように消えた。