第5章 『智とかず』 ~櫻井×相葉~
それから、俺と櫻井さんは、
いろいろ話した。
見た目はすごく綺麗な顔してて、
近寄りがたい、
硬い感じなのかと思ったけど。
俺の話に大爆笑したり、
とっても気さくで優しくて、
俺はすぐに、この綺麗な男の人に
惹かれた。
ドキドキする俺の足元では、
智がかずのお尻の匂いを嗅いでいた…
………智…今回だけは、
お前が羨ましいわ('ε'*)
診察と注射が終わり、
先に受付をした櫻井さんは、
俺たちが終わるのを
外で待っていてくれた。
少し離れて待っている彼を見たときは、
俺の胸は高鳴った。
きっと、この時……
いや…最初から、かなぁ…
もう俺はこの人のことが
好きになってたんだと思う。
「相葉さん、また一緒に散歩しましょう」
「はい!是非に!智も喜びます!」
…内心俺は、お前がな!!とツッコんでた。
そんなことがあって、
俺と櫻井さんは急接近した。
時間が合わない平日は
難しかったけど、
週末には必ず一緒に散歩して、
ペットOKのレストランに行ったり…
「なんか、他人行儀だし、
まあ、他人なんだけど…
名字じゃなくって、名前で呼ぼうよ…
俺は『雅紀』、って言うから、
俺のことは『翔』って…」
そう言った時の、翔さんの耳が、
真っ赤だったこと…
俺、見逃さなかったよ~…
……ちょっと期待しても、いいのかな~?