第30章 『炭酸みたいな恋をしよう! scene2』~櫻井×大野~
【翔】
図書館からの帰り道。
智くんから驚きのお誘いを受けた。
「翔くん!!土曜日さ、家、誰もいないんだよ!一緒に勉強しようよ~。
でさ、泊まってって♪」
その日、親戚で法事があって、家族が出掛けるから家に来いと、智くんが...
しかも泊まりって...
......いいけどさ。
そりゃあ、嬉しいよ~...
でもさ。
正直、ちょっと『どうなんだ、それ??』
って思ってしまう。
何でって??
分かってるくせに聞くなよ~///
↑誰と話してるんですか??
俺だって、こんな余裕の顔しているけど、健康な17歳の少年だよ~?
それなりに、そういう気持ちも持ち合わせてる訳で...智くんは、奥手でちょっとしたことで凄い照れて、真っ赤になるから。
正直手が出せない...
勿論それだけじゃなくて、受験が終わるまでは...って。
そう思うしね...
大切にしたいんだ...智くんの事。
そんな俺の気も知らないでさ。
......もう///そんな弾んだ声で言われれば、断れないじゃん!
「うん...じゃあ、行こうかな~?いいの?」
「もっちろんだよ!母ちゃんがカレー作って置いてってくれるって♪」
...無邪気な顔して、全くさ...
人の気も知らない子猫ちゃん...(´・ω・`)
...狼にならないようにしなきゃ(-ω-)/
「楽しみだな~、翔くん♪布団は俺の部屋でいいでしょ?なんなら、一緒に寝ちゃう~?な~んてね(^^♪
いろいろ話して寝られなかったりしてね~❤」
違う意味で寝られないよ...俺///
......自信ないよ~(:_;)
智くんってさ、自分がどんだけ色っぽくって可愛いか、分かってないから困るよね~///
そして、あっという間に約束の土曜日になった。