第29章 Happiness~櫻井×二宮~
すると、俺が答えるより早く、
「二宮和也って...もしかして、あの名刺の人?」
「「...えっ??名刺?」」
......ずげ~な、松潤。恐るべし記憶力だよ。
あーー///もうこうなったら、正直に言うよ!
「そう。松潤に貰ったあの名刺の...あれから、何度も会って...んで。今は俺の恋人なんだ。」
その言葉に、かずは俺のひじ辺りをキュッと掴んで、恥ずかしそうに俺の後ろに少し隠れた。
「マジかよ!?お前、ヨクなかったって...あれ、嘘かよ~??」
「だってさ、好かったっていったら、松潤直ぐ指名しただろ~?」
「そうだろうけど...」
やっぱ、その気だったじゃん///
危っねえヾ(≧▽≦)ノ
「へえ~、意外だな...翔くんって真面目だから、そっちの人は対象外だと思ってたよ~」
「俺も!でもこんな可愛い人なら、ちょっと分かるかも...」
大野さんと相葉くんも、そう言いながらかずを見ていた。
少し...いや、かなり強引な松潤の提案で、俺達は一緒に飲みに行くことに。
「なんか、ごめんね...」
3人の後ろに着いていきながら、かずにそっと耳打ちすると、
「翔さんの職場の人たちと飲めるなんて、俺、嬉しい...さっきもちゃんと紹介してくれたし❤
みんな、凄いカッコいいしね~」
「カッコいい、って..かず~?」
焦る俺に、かずはくすくす笑いながら、
「でも、翔さんが一番カッコいい❤」
と言った。
耳のすぐ側でそう言われ、俺は赤くなった。
すると、前を歩いていた松潤が、
「なんか、超見せつけてくれるんですけど~///」
とワザとらしく拗ねてみせた。
行きつけの居酒屋に入った俺たちは、だんだん酒も進んでいき...
今まで我慢していたのか、
酔った勢いなのか、俺達への興味津々の質問が始まった。