第29章 Happiness~櫻井×二宮~
親の愛情を確認するみたいな目で、かずが言う。
「かずがいいんだ...かずじゃなきゃ、もうダメなんだ...かずだけ...かずだけを愛してるよ...」
「...はい。俺も...翔さんだけ...」
そう言ったかずの目から、真珠の様な涙が、頬を伝わった。
夜の新宿...
盛り上がって抱き合って愛を確かめ合ってしまったけど...冷静になると、何やってんだ、俺!?
だよね...
同じ会社のヤツに見つかったら...(/o\)
「あれっ?翔くんじゃね~??」
...嘘だっ///
聞き覚えのある声に、ゆっくりかずを離して、声のした方を振り返ると。
「...何やってんだよ?こんなとこで...」
.........はて??どなたさんでっしたっけ??
「俺たちが見たのって、ラブシーンでいいのかな~?」
そこには、一番見られちゃいけない人物、
松潤と大野さんと相葉くんが...
毎度毎度つるんでるんじゃないよ///
「よっ!元気?」
「よっ!じゃね~よ。さっき会社で会ったばっかじゃん...今日はジム行くんじゃなかったのかよ~?」
......そう。飲みに行かないかって誘われて、そう言って断ったのは、わずか数時間前のこと...
嘘って、バレるんだよね~(^^;
何て、他人事みたいなこと言ってる場合じゃない!!
「そちらは??紹介してよ♪」
「えっと~...その...」
「二宮和也っていいます。」
俺が口籠っていると、かずが自ら名乗ってくれた。
「俺は大野智。櫻井くんとは同じ部所なんだよ」
「俺は相葉雅紀♪二宮くんていうの~?可愛いね♪」
そう言いながら、相葉くんはかずの全身を無遠慮にじろじろ見た。
「二人は、どういう関係?」
大野さんのストレートな質問に、かずが俺を見上げた。
......言う...べきだよな(*´з`)