第29章 Happiness~櫻井×二宮~
「じゃあ、明後日!翔さんに会えるのを楽しみに頑張ります!」
「うん...頑張って...」
頑張って...ってさ。
よく考えたら応援するのも何か悔しい気もするけど...
部屋を出る彼を見送ろうと入り口まで付いて行った。
すると、かずは不意に振り向いてキスをした。
驚く俺に、
「また会える、約束です...」
かずが出て行ったドアを見つめて、俺は暫くその場から動けなかった。
何だか、夢の様な時間だった...
翌日。
喫煙所に行くと、松潤に偶然会った。
「よお!どうだった??」
直ぐに彼は、そう詰め寄ってきた。
「どうって...」
「マッサージのさ!!噂通り、本番ヤらしてくれたの~?」
...ったく。言い方が露骨なんだよ~(-"-)
「ああ、それね...」
「なんだよ~!思わせぶりに~///どうだったの?ヤッたの?」
「ヤッた♪」
「マジかよ~///お前、男はダメだったんじゃないの~?出来たんかよ!?」
興奮する松潤を手で制して、
「相手が上手かったからでしょ?」
俺はちょっと自慢気に言った。
何を彼に自慢したいのかは分かんないけど...
「名刺の子、どうだった??可愛かったんだ??」
...名刺の子...?かずか///
そこで俺はしゃべり過ぎたことに気付いた。
言わなきゃよかった///
だってあれは元々松潤の紹介だったんだし、かずが快かったって知れば、指名する!
「男はイケナイ、って言ってたお前がちゃんとできたってことは、相当の腕だったんだよな~!じゃあ、俺も...」
「いやっ、よくない...つ~か、可愛くなんかないし、無理やりさ、勃たされて...って感じ~?
だから、お勧めしないよ~、マジで。
ホントに。時間の無駄じゃない?松潤なら...」