第29章 Happiness~櫻井×二宮~
かずは俺から少し離れて、テーブルの上の箱から、四角い袋を持ってきた。
「これ...俺がつけますか?」
小首を傾げて俺を見るその目が、欲情の火を灯す。
黙っていると、かずは口を使って袋を裂き、
中のゴムを俺の滾りにくるっと被せた。
「...これでよしっと♪...俺が上になりますね...」
言うが早いか、かずは俺とあっという間に体勢を入れ替え、俺のを持ってさっきの液体を垂らし、自分で入り口に擦りつけ、ソレに身体を落としてきた。
「んあああぁ///」
仰け反る綺麗な喉仏に、息をするのも忘れそうだ。
ゆっくりと飲み込んでいく...
初めて入るソコは、予想以上に狭くて、ぎゅうぎゅうと締めあげながら、俺を飲み込んでいく...
...ああ、こんなの初めてだ...
キツイけど...堪らなく気持ちいい///
かずの中は微かに蠢きながら、俺を奥へ引き込んでいく...
「...ああ..翔さん...凄い...気持ちイイッ...」
首筋をキラキラと汗が流れ、額にかかる髪が張り付いて、何とも淫靡なその姿は、俺を捉えて離さない...
「かず...綺麗だ...」
思わずそう呟くと、かずは俺を見て、
「...嬉しい..」と、にっこり笑った。
その微笑みは、妖艶で...さっきまでの少年のような彼とは、別人のようだった。
根元まで飲み込んだかずは、ゆっくりと腰を振り出した。
腹から下をくねらせて、かずが躍る...
「...ん..ぅっ..ぁ..」
......ヤバいって///
このまま持ってかれる訳にはいかないよね..
俺も男だ...
されるだけだった俺は、下から思いっ切り一発突き上げた。