第29章 Happiness~櫻井×二宮~
そんな彼が愛しくて...
俺は、気が付いたらかずの身体を引き寄せ、
しっかりときつくその華奢な背中を抱き締めていた。
「翔さん...汚れちゃうよ...」
密着した俺の腹に、吐き出した彼の欲が着くことを言っているんだろうけど...
そんなの、どうでもよかった。
いや。
寧ろ、つけて欲しいくらいだった...
俺はかずには答えず、更に自分の身体を密着させた。
「...キス...して」
微かに聞こえたその声に、彼の顔を見つめると、高揚した赤い頬のまま、
「普段はキスはしません...お客さんには...」
「じゃあ、俺には...?」
「...分かんない...分かんないけど、キスしたいんです...ダメですか?」
...ダメな訳ない///
俺は、逸る気持ちをぶつける様に、少し乱暴に唇を重ねた。
何度もその甘い唇を啄みその奥へと舌を送り込んだ。かずもそれに応えて、可愛い舌を絡みつけて来た。
...もう、夢中だった。
キスでこんなに興奮したのは、初めてだった。
ベッドに仰向けに縫い付けたかずの上に、跨がった俺は、激しく唇を重ねながら、そっと彼の胸の粒を摘まんで弾いた。
「あんっ❤」
その可愛らしい声をもっと聴きたい///
俺は唇を胸に移して、その粒を舌先で転がしたり、強く吸ったりした。
ぷっくりといやらしく光り立ち上がって来る二つの先...
......こんな、薄い平らな胸なのに...
俺はこんなにも興奮してる。
自分が、信じられなかった。
......でももう分かってた。
『男でもいける』んじゃない...
かずだから...
かずにしか、俺はきっと欲情しない。
「翔さん...もう、欲しい...中に...これ..」
かずが握った俺のは、もうヤバい位に張りつめていた。