第29章 Happiness~櫻井×二宮~
「あの...ちょっと...」
動けず、口ごもる俺に、
「もしかして、勃っちゃいました~?」
「たっ!!って///」
もう俺は真っ赤だろうきっと...
顔をベッドに埋めているから、かずには見られてないだろうけどさ。
「嬉しいな、俺...ちゃんと感じてくれて...
だって、そうなって欲しいと思って、マッサージしてたんだから...」
「そうなって...?」
「だって、ツボ押ししてて、全くの無反応だったら、いよいよ、前立腺しかないでしょ~?」
.....ゼンリツセン...?
知らない言葉じゃないけど...
おじいさんとかがなる、ご病気の一種、とかで耳にするWordかと...
「ホントは、前をしっかりマッサージしてから、でいいんですけど...翔さんがお望みなら、もう、次の段階に進んでもいいですよ...」
『次の段階』っていう言葉に驚いて、顔だけ上げて彼を見た。かずは、俺を見てにっこり笑った。
...その微笑みは、さっきのあどけない少年のものとは違って...
そう。
妖艶で....
隠しようのない色香を放っていた。
ゴクリッ...思わず喉が鳴った。
かずの提案に、何も言えず、ただ彼の顔をアホみたいに口を開けて見つめている俺に、
「じゃあ、マッサージもしながら...にしましょう♪はい、前向いて~」
そう言いながら、かずは俺の身体を反転しにかかり、
「あ、やっ///」
この期に及んで往生際悪くじたばたする俺は、
気が付いたら、彼の目の前に、
すっかりおっ勃っちまったソレが、ポロリと転がり出てしまった。
......
固まる俺に、かずは少し笑ってから、
「大きい...翔くんの...」
そう言って、そっと握った...
.........
かずのその行為に、
まさか!?
俺のは、更に質量を増した。