第29章 Happiness~櫻井×二宮~
からの~....
ホテルのベッドに腰かけて、時計とにらめっこしてるっていう訳なんだ。
今日来るヤツがさ、例えどんなにイケメンでも、俺には無理だよ...
生まれてこの方、男を性的な対象として見たことなんかないんだ。それに...
男相手に、機能するわけない...
俺だって、こういう世界があることは知ってるし、それに偏見がある訳でもない。
『恋愛は自由だ』って、そうも思うよ~?
だけどさ、
それとこれとは話は別...
だって俺は女の子の、こう~、何とも柔らかい感じがさ...
『ピンポ~ン♪』
嘘だ!!
↑お前が呼んだんだろう~?
ど、ど、ど、...どうしよう!?
『ピンポ~ン♪』
は、は、ハイハイ...
俺は荒れててドアに走って行き、
直前で足が縺れて、ドアに激突した。
「痛ってえ~~///(>_<)」
ぶつけた肩を擦りながら、ドアを開けた。
「こんばんは~...初めまして♪」
「......」
「櫻井さん...ですか?二宮です♪
ご指名ありがとうございます...」
「......」
「あの~...中に入っても...?」
「え??あっ!!ど、どうぞどうぞ...」
俺は、急いで横に避けて、『二宮』という人に道を開けた。
「お邪魔しま~す...」
俺の横をすり抜けてく彼から、ふんわりと甘い、いい香りがした。
ドアの前で突っ立ったままの俺に、振り返った二宮さんは、ふんわり笑った。
「櫻井さん...何してるんですか~?
今日は2時間ですよね♪早速始めましょう!」
早速...
早速ってさ...そんな露骨にいきなり...
......あ、マッサージのことか...(-ω-)