第29章 Happiness~櫻井×二宮~
その名刺は出張マッサージの会社のもので、
指定した場所に来てくれて、金額によって時間も違うらしいが、マッサージをしてくれるということで。
それは別に驚くこともない、
ありがちな話だ。
「でさ。出張マッサージっていうのは表向きで、実際は男専門に、あっちの方の相手をしてくれるらしいんだ...」
あっちの、方...って?
「マッサージももちろんプロなんだけど、初めての人にも丁寧にご指導してくれて、そっちの世界を魅せてくれるんだって~♪」
......それって...まさか?...
「翔くん、今回の罰ゲームだよ!その名刺の人にマッサージ、してもらってきてよ~♪」
えっ??何で...?何で俺がそんなこと...
「そのうわさが本当かどうか、確かめてきて欲しいんだ。」
その内容で、よくそんなに爽やかに微笑めるな!!
「何でだよ!!ヤダよ~、俺そんなの興味ないもん!!」
「ダ~メ!これで翔くんが最下位になんの5回目だよ~。5回溜まったら、拒否権はないの!!」
なんだよ、その3回休んだらもうパスできないみたいなルール...?聞いてないよ~///
「面白そうじゃん♪」
「嫌なら、ごめんなさいして帰ってくればいいんだって!」
「すげ~、好みのタイプっだったりして(#^^#)」
3人は、他人事だと思って、ふざけていて俺の身体のことを心配してくれる奴なんかいない...
ダメダメ!!無理無理!!
あり得ないってば///
女の子のマッサージならまあ、体験してみたくない訳でもないけどさ...( *´艸`)
男って///
おれ、松潤には申し訳ないけど、
そっちの趣味はないんだよ~!
薄いイエローの名刺を俺の手に握らせて、
「報告待ってるよ!」
松潤は、そうウインクした...
これって、ドッキリとか...
じゃない...よね~...( ;∀;)