第28章 『抱きしめたい』~松本×相葉~
「雅紀...イッても、いい?...もう...出そう..」
「ああ、潤...出して...中で..いっぱいちょうだい~..潤の熱いの...俺ん中に...」
我を忘れ、恥じらいも捨て、ただただ貪欲に快楽を貪る雅紀...
こんな雅紀...初めて見た...
愛しい恋人の乱れる姿が、俺の頭の芯を痺れさせて、思考を奪っていく...
もっとだ...
もっと、乱れて、雅紀...
「...あ、あ、あ..潤...また..イキそう...」
「雅紀、一緒に...イこ!...」
「潤...好き...イク、イク、イク...ああああ///」
雅紀が自分の腹に、3回目の吐精をしたのと、雅紀の中で俺のが爆ぜたのは、ほぼ同時だった...
......幸せだ...
現実と夢との狭間を漂う雅紀を、きつく抱き締めた。
雅紀は、さっきとは違って、そっと俺の肩から背中に手のひらを這わせた。
幸せってさ...
こんな時間のことを言うんだろう...
愛する人と、熱を分け合い、抱き合っている今、この瞬間...
俺は世界で一番幸せ者だな...きっと...
いや、絶対...
「潤...ごめんね、これ...」
シャワーをしてきた俺たちは、綺麗にしたシーツの海で、まったりとしていた。
俺の背中に残った爪の痕に、雅紀が気付いた。
「ふふっ、俺の勲章?じゃね~?」
「勲章?」
「そ♪そんだけ、よかった..ってことだよね?」
「もう、潤...恥ずかしいよ///」
両手で顔を覆った雅紀のその指に、俺はそっと唇をつけた。
「雅紀...今日はありがとな...」
そう言うと、彼はパッと顔をあげ、部屋の時計を確認した。
「...5,4,3,2,1、潤!お誕生日おめでとう!!」
さっきから、それでチラチラ時計を見てたんだ。
「ありがと、雅紀❤」
「俺が一番!!でしょ?」
...なに、そのドヤ顔...(^-^;