第28章 『抱きしめたい』~松本×相葉~
【 潤side 】
天使みたいな...いや、きっと天使なんてレベルじゃなく、可愛すぎる雅紀が目の前にいる。
天使って、言い過ぎか?だってホントに天使みたいに...いや、それ以上かな?
まあとにかくだ!!
こんな可愛い雅紀を魅せつけられて、俺のは正直に反応してしまった...
俺の意思とは関係ないよ!
関係ないと思うけど...でも、俺...
雅紀を...抱きたい...
こんなに強く思ったのは初めてのことだった。
でも、俺達は...
不意に、さっき玄関にあった、ダミーの段ボールに入っていた怪しいおもちゃを思い出してしまい、俺のはさらにズボンの中で窮屈になった。
......どうしよう...俺...
戸惑って俯く俺に、ゆっくりと近付いてきた雅紀が、驚くべきことを口にした。
「潤...あの...えっと...その... ...
あーーーーっ!!よし、俺も男だ!!覚悟を決めて来たんだもん!言うよ!!いい??」
「えっ?言うって...何を..」
真っ赤な顔した雅紀は、俺の両手を握って、
「潤の誕生日に、俺のこと貰ってください!!」
......はっ?
...それって...??
頭の上に?マークをたくさん飛ばしてるであろう俺に、雅紀は言いきった。
「今日は、潤が俺を抱いてください!!」
「...まさき...」
「あ~~///もう、恥ずかしい///」
顔を覆って蹲った雅紀...
......ホントに??本当にいいの??
俺の気持ちが届いたの??
......あ...翔くんか...あの時...
俺は、ニヤニヤ笑って親指を立てる翔くんの笑顔を思い描いた。
「...雅紀...いいの??」
しゃがみ込む雅紀の前に俺も一緒にしゃがんで、その顔を覗き込んだ。
雅紀はゆっくりと顔をあげて、キラキラした綺麗な目で俺を見つめた。