第27章 『番狂わせ狂詩曲』~大野×櫻井~
目が覚めたのは昼近かった。
のそのそと下に降りて行っても、当然誰もいない。
俺はシャワーをして、気分もスッキリ。
昼飯買いに行くのも面倒だし。
常備してるカップ麺でも食べればいいか~。
そう思ったけど。
......気が付いたら、あの日以来、シテナイ...
智くんに邪魔されて以来、何かそんな気になれなくて。
まあ仕事が忙しいせいもあったんだけどさ。
気が付いてしまったら、何だか無性にヤリたくて...
......カップ麺何か後でもいいか~
おっ!
その前に玄関の鍵。
また、見られたりしたら、マジで洒落になんねえ///
こいつ、こんなことばっかヤッテんのかよ??
なんて思われるのは癪だし...
↑そこかよっ///
ホントは、あれ以来なのに。
↑それはマジで、どうでもいい...
よし!!
玄関の鍵を閉めようと手を伸ばしたその瞬間。
ドアが外側に大きく開いた。
「わあぁっ///」
「なんだ、翔くん~、何やってんだよ、こんなとこで」
いや、それ、俺のセリフだから。
「あ、もしかして俺が来るかと待ってた~?」
そ、そんな訳ないじゃん(´・ω・`)
「はい、これ。昼飯まだだろ?翔くんと食べろって、母さんが弁当置いてった」
智くんはそう言いながら、スーパーの袋を軽く上げて見せた。
さすがは、智くんのお袋さんだぜ。
出がけまでバタバタ大騒ぎしてる俺んちとは、訳が違う...
ぐぅ~う~ぅ...
見せられた瞬間、俺の腹が盛大になった。
俺は、パブロフの犬か///
「ふふふっ、よかった。お腹空いてるみたいだね~♪お邪魔しま~す!」
智くんは、笑いながら俺の横をすり抜けた。
智くん特有の、いい匂いがした...