第26章 『炭酸みたいな恋をしよう!』~櫻井×大野~
2試合やって、1勝1敗。
強豪校が集まってるから、この結果はまずまずだけど。翔くんは、すごく悔しがっていた。
「お疲れ様♪」
帰り道、俺たちは仲良く電車に揺られていた。
「2勝する気でいたのにさ~」
「でも、翔くんのミドルシュート、超カッコ良かったよ❤」
「ホントに~?」
「うん!!フリーキックもナイスアシストだったしね~」
「あ~、あれは、雅紀がうまかったんだ...」
俺たちは、いろんな話をしながら、
楽しく...本当に楽しく、電車に揺られて、翔くんが連れてきてくれたのは、海辺の公園。
シンボルタワーがそびえ立つ芝生の綺麗な公園で、
俺が来たのは初めてだった。
周りには、仲良く手を繋いだカップルがや、仲良しそうな親子連れが何組もいた。
「わあ~、なんかいいね~開放的だし...海が綺麗!」
そう...芝生や松の公園の向こう側にキラキラ光る東京湾が広がっていた。
「なんか、飲む~?」
「あ、うん...じゃあ、リンゴジュース」
「ふふ、相変わらずだな~」
翔くんはそう笑って、俺のジュースと、自分の炭酸飲料を買った。
手渡されたジュースは、氷の中に浮かんでいただけあって、とっても冷たかった。
「向こう行こうよ...」
歩き始めると、翔くんは俺の手をそっと繋いでくれた。
少し驚いて見上げると、翔くんも俺を見て、少しテレたように笑った。
.........翔くん...
...翔くん...
翔くん❤
もうなんか、ドキドキして、手が汗ばんで恥ずかしい...
触れ合った腕が、熱くて...
思わず足がもつれて転びそうになった俺を、翔くんが支えてくれた。
「ほら...しかっり歩いてよ~マネージャー♪」
あ――――///
もお―――――///
翔くんが素敵過ぎて、心臓が爆発するよ(≧▽≦)