第26章 『炭酸みたいな恋をしよう!』~櫻井×大野~
慌てて布団から身体を起こすと、部屋の入り口に、ねえちゃんがニヤニヤしながら立っいた。
「ちょっと~!!勝手に開けんなよ!」
「翔くん、っていうんだ...その子...」
...ちくしょう、聞いてたのかよ///(-"-)
「関係ないだろ~!大体、今日のことなのに、何でもう知ってるんだよ~?」
するとねえちゃんはフンっと鼻を鳴らして、
「あんたね、ねえちゃんの情報網舐めんなよ~?だいたい、もう大騒ぎだからね~?
学校のアイドル射止めたらしいじゃん!」
ねえちゃんは、そう言うとしたり顔で笑った。
「で?翔くんってどんな子なの?写真あるでしょ?見せてよ」
「んなの、ないよ!もう出てってよ!」
俺は、ベッドから起き上がって口うるさい訪問者を追い出そうとした。
「あんたが見せてくれなくたって、直ぐに画像なんか手に入るわよ~、見てなさ~い♪」
そう言いながら、ねえちゃんはスマホを弄り出した。
な、何が分かるんだよ?
自分の母校でもないし、そんなの、直ぐに分かる訳ないじゃん...
それでも、俺はねえちゃんがどんな翔くんを探し出すのか?探し出せないのか?
ちょっと興味があって、暫く、頻繁に来るLINEの音を聞いていた。
そして、1分後...
「あれっ?この子って、10番の子じゃない??」
「えっ?...まさか、もう!?」
慌ててねえちゃんのスマホを覗き込むと、そこには翔くんがグランドで笑っている横顔が...
マジで??早い...どうやって?
っていうか、誰がこんな素敵な写真持ってたんだよ~(*´з`)
「智、あんた、やるね~♪今度絶対に連れてきてね!」
「や、ヤダよ、会ってどうするんだよ~?」
「智を一生よろしくお願いします!
って言ってあげるよ!
そしたら私の弟にもなる訳だし~❤」