第26章 『炭酸みたいな恋をしよう!』~櫻井×大野~
折角、翔くんとちゃんとキスできるかと思ったのに。
やっぱりこんなところじゃ、ダメだよね...
もっと、誰にも邪魔されずに...
ちゃんと...
って///
俺何考えてるんだよ~(≧▽≦)
ひとり、色んなこと考えてしまい、赤面する俺に、
「智くん...今度の日曜、練習試合の後、ふたりでどっか行かない~?」
翔くんは言った。
「日曜の、って...」
「6校集まって合同練習、運動公園のグランドで...あれ、4時に終わって、その後...」
「うん!行きたい!!」
俺が、あまり勢いよく答えるもんだから、翔くんは笑った。
あ、なんか、気合入ってて、恥ずかしい(#^^#)
俺達は、日曜日の初デートを約束して、その日は別れた。
家に帰って、一人になった部屋の中...
俺は今日一日のことを考えていた。
何だか、色んなことが一気に起きすぎて、
もう思考が着いて行かないよ~...
......夢のようだよ...
一度諦め切ってた分、喜びは倍増...いや、100倍増...だな、きっと。
翔くんは、生田のことが好きなんだって、そう確信を持ったとき。
この世の終わりよりも悲しかった、切なかった...
この世から、消えてなくなりたかった。
「...翔くん...」
そっと声に出して読んでみた。
それだけで、ドキドキして、何だか涙が出そうになって来る...
ああ、俺、翔くんに告白されたんだ...
考えれば考えるほど、嘘みたいで、嬉しくて...
もうほんとは、どっか訳もなく走り回りたいくらいだよ~
「...翔くん...翔くん❤」
天井を見上げ、もう一度名前を呼んでみた。
すると、
「あんたさ、今日告白ステージで告られたんだって~?」