第26章 『炭酸みたいな恋をしよう!』~櫻井×大野~
俺の気持ちを、横山は知らないから、そんなこと言ったんだろうけど...
「そ、そうなんだ~..知らなかった...」
「何や、生田がベタ惚れで、告白したらしいで~?イケメンカップル誕生やて、みんな言っとるし...」
「...イケメン..カップル...」
「実行委員から聞いたんだけど...ここだけの話な~?後夜祭の『告白ステージ』3年から飛び入りで、櫻井が出るって話やで~?」
「嘘!?」
「ほんま♪1年に混じって出るんだから、内緒らしいけど...生田に告るって話やで!」
......
「あ~、今の話、言わんといてや!トップスィ~クレットらしいしな!」
「うん...分かった...」
教室に入り、俺たちはそれぞれの席に着いた。
......翔くんが...生田に、告る...
それって...ホントのこと...なの?
......嘘...だよね??
だって、俺とミサンガ...交換したし...
あ...でも、
交換したけど...別に俺、好きだとも、付き合おうとも言われてない...
ホントは生田が好きだけど...交換したいって言って来た俺が可哀想で...だから、ミサンガ位ならいいかな?
って...そう言うことでOKしてくれたの?
......
そうなんだ。別に、ミサンガ交換する、イコール付き合ってる、じゃない...
現に横山は村上と交換する。
好き合ってる訳じゃないけど、他に交換する人がいないから、交換するんだって...
......俺は好きだけど、翔くんに伝えた訳じゃない。俺の気持ちを知ってる訳じゃない...
担任が来て、HRが始まった。
文化祭のことについて何か言ってるみたいだけど、俺の耳には、全然入ってこなかった。
...舞い上がってた俺が...
バカみたいじゃん///
朝から、泣きそうだった。