第25章 『シノビノニノ』~大野×二宮~
【 智side 】
その夜はいつも通り仲良くして♪
かずに、我儘言いまくって。
勿論、健人なんか目じゃないって言わせて...
んで。そんなことがあったことは忘れていた木曜日。
俺は珍しくかずと二人で早い時間から部屋にいた。
「さと~。今日は冷やし中華にするから。待っててね...」
「やった~♪今日は冷やした麺の気分だったんだよね~♪」
「え~っ、何だよ、それ...」
可愛い奥さんみたいなかずに、俺は堪らずキッチンに行って、その後ろから抱きついた。
↑そんな事してないで、手伝いなさい!
「さと...」
「...だ・い・す・き❤」
「フフ..冷やし中華が~?」
「どっちも❤」
「はいはい...先にお風呂入ってきちゃえば~?」
かずの提案に、俺はギャロップで風呂場に急ぐ。
可愛い奥さんのあんな姿や、こんな姿を想像して、ワクワクする気持ちを抑えた。
期待し過ぎる『おおちゃん』も抑えた。
まあ、俺も大人だしさ...その辺はね!
↑当たり前です!
んで。
風呂から出ると、テーブルに冷やし中華と、餃子が並んでた。
「あ、旨そっ!!」
「餃子は、味の素のだよ~...ごめんね。」
「何でごめん~?翔ちゃんのでしょ?美味しいもんね、これ♪」
「はい、どうぞ」
ニノが出してきてくれた一番搾りで乾杯し、食べ始めた。
「こんなに早い夕飯ってさ、健康的だね」
そう笑うかずが、あり得ないレベルで可愛い❤
「かず...あ~ん❤」
「え~?...もう...はい、あ~ん..」
「あぐっ!...うんめ❤」
お決まりのイチャイチャで楽しい夕飯の最中...
テレビでは、そんなに観てる訳でもないけど、一応『VS嵐』が流れている。
そして、その瞬間は訪れた。